アプリケーション別ソリューション

A-0003 飽和蒸気流量計測の改善事例

蒸気は熱源、動力源また食品などの加工プロセスなどにも広く使われています。しかし、この蒸気の流量を正確に計測するとなるとなかなか大変です。

当社の温・圧補正タイプVMシリーズ マスVコーンフローメータでの改善事例をご紹介します。

蒸気流量計測の問題点

一般的に体積流量計では測定対象である飽和蒸気の圧力、温度が変動すると精度誤差を発生します。蒸気ラインでは供給や負荷の変動による圧力の変化が多く、実際の流量計測精度は多くを期待できないこともありました。これを改善するためには体積流量、温度、圧力の3要素を測定し、計器室に伝送しこれらを演算器(フローコンピュータ)で演算することが一般的でした。この方法は3要素それぞれに計測センサを必要とし、それらを計器室まで導くワイアリングを必要とし、さらに演算器自体がかなりコストのかかるものでした。 また蒸気を熱源とする場合、夏・冬での季節変動が大きく一台の流量計ではレンジアビリティ的にカバーできないことも多くありました。

流量計の問題

これまで蒸気流量計測に使用されていた、流量計と問題

  • オリフィス式の問題 :レンジアビリティ、必要直管長
  • 面積流量計の問題 :運転条件変化(圧力、温度)による精度誤差
  • 渦流量計の問題 :レンジアビリティ、必要直管長、配管振動、比較的高コスト

改善

温・圧補正タイプVMシリーズ マスVコーンフローメータ による改善

「Vコーンフローメータ」とは ?

差圧式の流量センサです。原理的にはオリフィスなどの他の差圧式と同じですが、そのユニークな絞り機構により、これまでの差圧式流量センサの弱点を解消しました。『必要直管長がほとんどない』、『レンジアビリティが広い』、『圧力損失が小さい』が三大特徴です。オリフィス式と同じように差圧伝送器により流量信号を伝送します。

「温圧補正タイプVMシリーズマスVコーンフローメータ」とは ?

現場での設置性向上のために、Vコーンセンサ、三岐弁、差圧伝送器を一体組み付けしたものです。配管に設置し、2線の配線を行うだけでスタートアップできます。

しかもこの差圧伝送器に温・圧補正タイプを搭載しました。飽和蒸気なら一切の付加センサ・機器なしに自動的に圧力補正を行い、変動に影響されない質量流量計測を可能としました。

これまでの代表的納入事例

工場動力設備の各課消費の定量把握

工場設備においてますます経費管理の必要性が高まっています。しかし、蒸気の消費量により使用セクションにコストを振り分けるにも正確な蒸気消費量測定自体に問題がありました。磁気関連商品を製造する有名企業などで各セクションへの蒸気分岐配管にこのVM形を設置していただき、コスト管理の実を上げていただいております。

空調暖房設備の高品位化

空調(暖房)温度は正に空調品質の鍵です。『暑すぎる!寒い!』など起こらないよう蒸気流量の計測・制御は重要です。新設大学病院やそのほかの大規模施設の空調設備にご採用いただいております。

食品産業抽出プロセスの精度向上

食品産業では抽出プロセスに蒸気を多く使います。これまでコーヒー豆からの抽出、鶏ガラスープの抽出などにVMシリーズマスVコーンフローメータをご採用いただき品質安定、歩留まり向上に貢献しています。

A-0006 廃棄物ガス化設備における流量測定事例

21世紀の環境問題にちょっとだけお手伝い!

環境とエネルギーの両立。なかなかむずかしいテーマです。次世代の廃棄物処理システムとして、東京工業大学 吉川研究室が推進するMEET-II、Star Meetシステムがあります。東京計装株式会社はご指名を頂き、このプロジェクトの流量計測に各種流量計をお納めしています。

MEET-IIに1000℃の高温ガス測定用のVコーン流量計を納入し、平成12年6月より実稼働運転に入っています。またStar Meetシステムでは平成12年9月より弊社の流量計で各種のデータを採取し、実証運転を開始しています。 以下にStar Meet システムの流量計計装を紹介します。

プロジェクト・システムの概要

このシステムの特長は、廃棄物を焼却するのではなく、ガス化する事によりエネルギーを取り出すことを目的としています。また近年騒がれているダイオキシン等の環境破壊物質を極端に低く押さえることに成功しています。

  1. 廃棄物(ゴミ)を燃焼させる段階で高温生焼き状態にてガス化します。
  2. ガス化した生成ガスに高温(1000℃)の空気と蒸気の混合ガスを加え、ガスの改質を行います。
  3. この工程でダイオキシンが極端に下がることが確認されており、またこの工程で効率よく燃焼ガスを得ることが出来ます。
  4. 生成ガスの中から腐食性成分(硫黄分、塩素分等)をスクラバにより除去します。

プロセスブロック図

ご使用いただいた流量計のリスト

Tag No. 流量計仕様 方式 流体名 流量 温度 圧力 備考
FIR 001 TH-1551-1
/TR-1110-11
サーマル
フローメータ
ガス化
空気流量
150Nm3/h 20℃ 2kPa 50A10KRF
FI 002 VD-3116-02-55 Vコーン
フローメータ
予熱蒸気 80kg/h 134℃ 200kPa 20A10KRF
FI 003 R-101-E ガラス管式
面積流量計
2次空気 150Nm3/h 20℃ 2.94kPa ガラス管式
空気流量
FIR 004 TH-1551-1
/TR-1110-11
サーマル
フローメータ
ガス化空気 150Nm3/h 20℃ 300kPa 20A10KRF
FI 005 VD-3116-02-85 Vコーン
フローメータ
蒸気 100kg/h 120℃ 100kPa 20A10KRF
FIR 006 VC-9910-45 Vコーン
フローメータ
高温空気 60Nm3/h 1000℃ 101.3kPa Φ100mm
特殊仕様
FIR 007 VC-4123-65 Vコーン
フローメータ
高温生成ガス 300Nm3/h 550℃ 0kPa 5"300lbRF
FIR 008 R-101 ガラス管式
面積流量計
ガス冷却水(H2O) 80L/min 20℃ 100kPa ガラス管式
水流量
FIR 009 VD-3316-10-45 Vコーン
フローメータ
生成ガス 300Nm3/h 45℃ -3kPa 4"10KRF

Star Meet設置写真

設置場所は東京工大長津田キャンパスです。

高温空気1000℃ 流量測定ライン

このラインでは実験用にピトー管とVコーンフローメータを直列運転しました。
Vコーンフローメータでは安定して流量測定が行えましたが、ピトー管は十分な差圧が得られず流量測定は安定して行えませんでした。

Star Meet設置写真

熱回収ボイラ部 (1)

CUF-04/SFC-450の仕様

熱回収ボイラ部(2)

A-0007 石油ターミナルのリアルタイムデータ伝送

石油ターミナル(油槽所とも呼ばれます)はガソリン,灯油その他の製油製品の貯蔵施設として物流に重要な役割を果たしています。一般には10基前後のタンクがあり各種の石油製品が貯蔵されています。当然石油製品は課税対象であり、その在庫管理には精度・正確性・迅速性が要求されます。

これまでは各石油ターミナル毎に日報を作成し最終的に在庫量を集約することが一般的でした。今般タイ国においてこの液面計システムとデータ伝送システムを一体化し、各所に点在する石油ターミナルの在庫データを税関当局へデータ伝送し、一括リアルタイム管理を行うシステムに弊社の液面計システムが採用されました。以下に概要をご紹介します。

このプロジェクトは、タイ国内の各石油ターミナルの保税対象のタンクの液量を液面計システムで自動的に監視し、最終的にはタイ税関当局であるExcise Departmentにデータをリアルタイムで集約しようという画期的・意欲的な一大プロジェクトです。

このプロジェクトはExcise Departmentが発注者となり、タイの電話・電信・データ通信のトップ企業であるUnited Communication Industry Public (UCOM社)がメインコントラクターとなって実施されました。

  1. 保税対象タンクに、弊社FW-9000Nサーボ式液面計を設置する
  2. 同じく保税対象タンクに、ATSマルチスポット平均温度計を設置する
  3. 計器室に、NMR-3000型タンクデータレシーバーを設置する
  4. 同NMR-3000型タンクデータレシーバーから、ECOM社所掌のコンピュータにデータトランスファする
  5. 電話回線を使用したデータ通信で最終的にExcise Departmentへ、この在庫データを伝送する

システムの概要

これまでこういった保税用途の石油タンクの容量・在庫管理は、手検尺を基本に流量計による管理などが試みられてきましたが、一長一短あり、今回は定評ある東京計装株式会社のタンク液面計システムが採用されました。

関連製品を記載した、テクニカルガイダンスを以下よりダウンロードできます。

FW-9000NN サーボ式液面計:カタログPDF

ATS マルチスポット平均温度計:カタログPDF

A-0008 MASSMAX コリオリ質量流量計 成功設置事例

設置事例 [1] ポリイミド樹脂の原料測定及び製造装置の保守計器

ポリイミド樹脂の原料測定及び製造装置の保守計器として採用

お客様/設置先

某化学関係企業 殿(中国地区)

使用例

ポリイミド樹脂製造工場での使用例

  1. 潤滑油測定
    製造装置の軸に流す潤滑油流量の検出用。今までは面積流量計や容積式で対応していたが、微少、高粘度で精度が出ず今回からMASSMAX質量流量計に変更。20L/hに対応できるところがMASSMAX採用の決め手となった。
  2. DMP測定
    蒸留して流出した製品の流量検出用。流出分のために低圧損が重要視された。
    ヘッド圧のみで流すため過去は面積で対応していたが、今回からMASSMAXとなる。
  3. ボイラーの燃料
    「灯油」流量の検出。容積式の更新。
  4. 添加剤の流量検出に使用
    面積式からMASSMAXに更新したことで高精度管理が可能になった。

ご採用台数 10台


設置事例 [2] 廃食油処理設備

使用済み食用油の処理施設。家庭や食品産業などでは調理に食用油を使用しますが、使用済みの食用油を下水などに直接廃棄すると海洋汚染、環境汚染の原因となります。このためこの使用済み食用油を処理する設備が必要となります。 各自治体や事業者がこの処理プラントを設置することが多くあります。処理された食用油は軽油代替燃料として再利用されます。

ご採用台数 10台

エンジニアリング・設備製造企業 殿/廃食油処理設備(関西地区)

既存流量計問題点

新設のプラントであり流量計の使用実績はなかったが、導電率、含有固形物の流体の特性上、質量流量計しかない。

MASSMAX評価のポイント

密度計測が可能。
圧力損失が他社製に比べて少ない。

ご採用台数 10台


設置事例 [3] 薬液測定

薬液測定

お客様/設置先

某化学会社 殿

既存流量計問題点

これまで使用してきた容積流量計は鉄粉混入の恐れあり。
MASSMAXは、機械的な摩擦による鉄粉は出さないので薬液を汚さない。

MASSMAX評価のポイント

  1. サニタリーで液溜り無し
  2. 積分精度が良くて防爆
  3. しかも台車に乗せたい
  4. 圧力損失が他社製に比べ少ない
  5. 天秤を多用し液体の質量測定を行っていたが、MASSMAX採用で測定簡単、作業効率アップした。

ご採用台数2台


設置事例 [4] 化学(原料ミキシングプロセス)

化学(原料ミキシングプロセス)

お客様/設置先

某化学関係企業 殿

既存流量計問題点

1. これまで客先はS社製を多く使用していたが、固着性のある液体で詰まりが多く発生していた。このため頻繁に洗浄を行なう必要があった。既設品はダブルチューブの片方が詰まると測定誤差が大きくなりミキシングプロセスとっては致命的問題であった。

2. 既設品は位相検出センサに使用している光センサが壊れやすい。

MASSMAX評価のポイント

  1. シングルストレートチューブなので詰まりの心配なし。しかも低圧力損失。
  2. MASSMAXは位相検出にコイルを採用しているので長寿命。
  3. 設置容易。

ご採用台数2台


設置事例 [5] タンク内の多層に分かれた液からの製品取出

タンク内の2層又は多層に分かれた液から製品(油)のみを取り出す。

お客様/設置先

某エンジニアリング会社 殿/某化学会社 殿

既存流量計問題点

既設のS社はダブルチューブの片方が詰まると測定誤差が大きくなる。

MASSMAX評価のポイント

完全シングルストレートで詰まりの問題がない。
振動に強く設置位置を問わない。

  1. 3方弁を水抜きタンク側に開きメインタンクから始めに水が流れて密度計測開始。
  2. 油の密度を検出すると3方弁を次の工程側に開き油を移送する。
  3. 工程が全て終了したら水は再びメインタンクに戻される。

ご採用台数6台


設置事例 [6] 低濃度PCB処理設備

低濃度PCB処理設備

変圧器の絶縁油として大量に使用されたPCBは、毒性が極めて強くダイオキシン類と総称されています。廃棄処理を推進する特別措置法が成立しPCB処理プラントが建設されました。今回は某電力会社が建設するPCB処理設備向けにご採用いただきました。

お客様/設置先

某水処理関係設備企業 殿/某電力会社 低濃度PCB処理設備

既存流量計問題点

MMM7000形 T06~T15
PCB含有絶縁油、触媒KOHなど

MASSMAX評価のポイント

PCB含有絶縁油、触媒KOHなどが計測対象で高温・高粘度油であり、MASSMAXのストレート、低圧損をご評価いただきました。

(防爆仕様)また絶縁油にはトランスにあった紙片などが混入していることもあり、各社のコリオリ質量流量計のなかで、センサチューブが一番太い点も、詰まり防止で評価いただきました。試験用に納入し、テストも実施しました。環境問題のお手伝いができて流量計メーカとしても喜びとするところです。

ご採用台数6台


設置事例 [7] マグネットパウダーリキッドの流量管理

マグネットパウダーリキッドの流量管理 デジタルビデオカセットテープのテープにコーティングされる、マグネットパウダーリキッドの流量管理。 グラム単位の高精度の流量管理が必要とされ、製品の品質に直接かかわるプロセスです。

お客様/設置先

某一流電気関係メーカ殿

既存流量計問題点

MMM7150K-S01(1mm口径)

MASSMAX評価のポイント

今回は製造工程の実証試験のため、ご採用となりました。

ご採用台数4台


設置事例 [8] 使用済み溶剤回収・再生システム

使用済み溶剤回収・再生システム

塗料・インキ・接着剤溶剤、アクリル・ウレタン・エポキシ溶剤、塩ビ表面処理剤 などとして溶剤が使用されます。また最近では各種半導体製品の洗浄に広く使用されています。

代表的溶剤はメチルエチルケトンMethyl ethyl ketone です。この使用済み溶剤をそのまま廃棄することは環境保護、経費節減の観点から好ましくありませんので、使用済み溶剤回収・再生システムを設備します。

お客様/設置先

使用済み溶剤回収・再生システム装置・設備メーカ殿各社

納入品の仕様

MMM7000形 T06~T15 など

測定対象

MEK

MASSMAX評価のポイント
  1. 容易な設置
    特許ASTシステムで設置が簡単です。設備のダウンサイジングに貢献。
  2. 高精度
    公称0.1%の高精度で質量流量を計測します。
  3. 密度測定
    流量測定に加え液体密度を測定しますので、再生品質の管理に有効です。

ご採用台数
数物件、合計42台、輸出設備含む


設置事例 [9] 酢製品製造プラント

酢製品製造プラント

最近健康食品として注目を浴びている食用酢ですが、その種類は実に様々です。お酢をベースにした製品は醸造酢、穀物酢、果実酢。漬物、惣菜向け調味酢、調味液。 発酵乳酸、発酵調味料など超ワイドバリエーションです。結局各種の原料をブレンドして製品とするわけでが、原料も種類が多いのでひとつひとつの原料ラインに流量計を設置するのはコストの問題もあります。

そこで何でも測れるコリオリ質量流量計の登場となりました。今回はお酢、液糖、醤油、液体調味料などをそれぞれのタンクから継ぎ替えて各種の製品を製造します。まさに味、品質にかかわる大切なラインに採用されました。

お客様/設置先

某一流食酢醸造メーカ殿(茨城地区)

納入品の仕様

MMM7050K-T25

MASSMAX評価のポイント

  1. サニタリ性
    完全ストレートのセンサです。しかも内径は各社のなかで一番。洗浄性が高く評価されました。当然同社は食品を扱うので液溜まりのある他社製より洗浄性のよいMASSMAXのほうが良いのは言うまでもありません。
  2. 高精度
    このアプリケーションは、お酢にブレンドする糖液を正確に流量測定するというものです。これまでタンクのレベルで流量を測定していたので精度はラフだったようです。MASSMAXを導入したことでブレンドの精度が上がったことはたしかです。
  3. 設置の容易さ
    特許AST方式で設置が極めて容易です。
    ポンプ近傍に設置しても影響をうけません。

ご採用台数
数物件、合計42台、輸出設備含む


設置事例 [10] ワイヤソー装置用スラリオイル測定

ワイヤソー装置用スラリーオイル測定

ワイヤソーとはその名の通りワイヤを使ったノコギリのことで、水晶や半導体シリコンの結晶をこのワイヤを使ってスライスカットする装置です。
装置内には細いワイヤが多数平行に張り巡らされており、これを水晶や半導体シリコンの結晶に高速で走るワイヤを擦りつけてスライスカットします。
しかしこのままワイヤをシリコン結晶に擦りつけると摩擦熱でワイヤ切れてしまいます。そこでオイルを使用するのですが、擦りつけるワイヤとシリコン結晶の間にオイルをたらし流す手法がこのワイヤソー装置の性能を大きく左右します。(カットの時間や仕上がりなど)
某一流食酢醸造メーカ殿

納入品の仕様

MMM1300C-S25/S40
ストレートツインチューブタイプ

MASSMAX評価のポイント
  1. スラリオイルも問題なく測定可能
    可動部のない構造で固形要素も問題ありません。
  2. 高精度
    測定液体の密度、粘度などに影響されずに質量流量計測できます。
  3. 密度測定
    スラリーオイルの濃度を監視できます。

ご採用台数
合計約100台

A-0009 アスファルトタンクのレベル測定

  

問題点

アスファルトのレベル測定は、レベル計にとって最も困難な測定対象のひとつです。アスファルトは常温では固着するので、保温が必要であり、従来のフロート式などのメカニカルのレベル計では困難がありました。

ソリューション

最近ではこのアスファルトタンクのレベル測定にマイクロウエーブ式(レーダ式)が多く使用されます。レーダ式であれば完全非接触、無可動部でレベル計測が可能ですので容易にこれらの問題を解決する事が出来ます。またメンテナンス上も極めて有利です。

実際の使用例

ホーンまたはパラボラ式のアンテナがタンク内に突き出るように計器を設置します。新設のタンクは勿論、既設のタンクにもマンホ-ルに取り付けが可能であるため、新たなノズルを設置する必要はありません。極めて容易な設置です。

← アスファルトタンクに装備された、パラボラアンテナ。激しい付着がみられ、信号は低下していますが、この状態でも計測は正常に行われています。

納入実績
RTG3900 マイクロ波式レベル計

A-0010 UL3030K 3ビーム超音波流量計の設置事例

設置事例 [1] パーム油ベースのバイオ燃料の流量測定

パーム油ベースのバイオ燃料の流量測定

UL3030K 3ビーム超音波流量計の特徴・長所
  • 従来電磁流量計では測定できなかった導電性のない(低い)液体も問題なく測定可能。
  • 3ビーム方式により層流域から乱流域まで高精度で測定可能
  • 流路に障害物や可動部が無いため、詰りもなくメンテナンスフリー
  • 指示値の0.5 %の高精度
  • ATEX防爆形およびTIIS防爆形(安協型式認定品)をラインアップ
  • HART®通信機能を標準装備
  • 圧損がゼロでエネルギーロスが無く、環境にやさしい
設置事例

お客様

某大手油脂企業 殿

納入内容

UL3030K-JEx(防爆タイプ) 50A x3台、40A x1台

測定対象

パーム油およびヘキサン

パーム油には導電率がなく電磁流量計では測定できません。 また固形物、固着の問題もありギアタイプの容積式流量計での測定も困難がありました。 そこでUL3030K 3ビーム超音波流量計をご検討・ご採用いただきました。 化石燃料(石油等)の代替燃料としてバイオ燃料の需要は増加しています。 また、パーム油はマーガリンの原料でもあり、食品プラントでも使用されています。 とうもろこしの糖質を発酵させて作るエタノールもバイオ燃料として有効であり、パーム油 以外の植物油の測定にもUL3030Kの納入事例が多くあります。


設置事例 [2] C重油の流量測定

C重油の流量測定

UL3030K 3ビーム超音波流量計の特徴・長所
  • 従来電磁流量計では測定できなかった導電性のない(低い)液体も問題なく測定可能。
  • 3ビーム方式により層流域から乱流域まで高精度で測定可能
  • 流路に障害物や可動部が無いため、詰りもなくメンテナンスフリー
  • 指示値の0.5 %の高精度
  • ATEX防爆形およびTIIS防爆形(安協型式認定品)をラインアップ
  • HART®通信機能を標準装備
  • 圧損がゼロでエネルギーロスが無く、環境にやさしい
設置事例

お客様

某大手油脂企業 殿

納入内容

UL3030K-JEx(防爆タイプ) 50A x3台、40A x1台

測定対象

C重油

C重油は石油精製最終の残油で、A重油やB重油と比べ、燃料の品質が低く、固形分も含まれます。
これまではギア式の容積流量計での流量測定が主流でしたが、定期的な部品交換などのメンテナンスコストの問題があります。
UL3030Kはトータルコスト面(フィルター等のメンテナンスコスト不要)での問題を解決します。

設置事例 [3] ボイラーコンデンセートの流量測定

ボイラーコンデンセートの流量測定

UL3030K 3ビーム超音波流量計の特徴・長所
  • 従来電磁流量計では測定できなかった導電性のない(低い)液体も問題なく測定可能
  • 3ビーム方式により層流域から乱流域まで高精度で測定可能
  • 流路に障害物や可動部が無いため、詰りもなくメンテナンスフリー
  • 指示値の0.5 %の高精度
  • ATEX防爆形およびTIIS防爆形(安協型式認定品)をラインアップ
  • HART®通信機能を標準装備
  • 圧損がゼロでエネルギーロスが無く、環境にやさしい
設置事例

お客様

某大手重電企業 殿経由 火力発電所コージェネ設備

納入内容

UL3030K (非防爆)150A x1台、50A x1台

測定対象

ボイラーコンデンセート

火力発電所での関連ボイラーから発生する蒸気を水に戻した水量測定です。
このボイラーコンデンセートは極めて導電率が低く、従来電磁流量計では測定に困難がありました。
UL3030K3ビーム超音波流量計で安定した測定が可能になりました。

A-0011 UL6300 クランプオン超音波流量計の設置事例

設置事例 [1] サニタリ管の純水流量測定

サニタリ管の純水流量測定

クランプオン超音波流量計のセールスポイント

UL6300は、配管の外表面にセンサを取り付け、液体に非接触な測定方式を採用した超音波流量計です。パーティクルの発生や金属イオンの混入を完全に排除し、純水・薬液等の純度を重視する流量測定に最適です。またDSP(Digital Signal Processing)方式による信号処理により低流速域まで安定して、高精度の測定が可能です。

設置事例

お客様

某飲料製造会社 殿

納入内容

UL6300 2台

測定対象

純水

飲料水の源である純水の供給ラインにUL6300 2台を設置。
内外面#400バフ研磨仕上げのサニタリー管はパイプの肉厚が薄いため、超音波がパイプの円周上に伝わり測定に支障を来す場合がありましたが、DSPによる信号処理により、液中を透過する超音波送受信波のセンシング性能が向上し、安定した流量測定を実現しました。
クランプオンタイプの最大のメリットである液体への非接触を生かし、きれいな液体の測定が可能です。


設置事例 [2] ライニング鋼管の排水流量測定

ライニング鋼管の排水流量測定

クランプオン超音波流量計のセールスポイント

UL6300は、配管の外表面にセンサを取り付け、液体に非接触な測定方式を採用した超音波流量計です。腐食性流体によるセンサ腐食、圧力損失の心配がありません。またDSP(Digital Signal Processing)方式による信号処理により低流速域まで安定して、高精度の測定が可能です。

設置事例

お客様

某半導体製造工場 殿

納入内容

UL6300 14台

測定対象

ポリエチレン粉体ライニング鋼管の工場排水

ポリエチレン粉体ライニング鋼管は、日本水道鋼管協会WSP039(昭和62年制定)に水道水等の生活水および空調冷却水に使用できるライニング管として制定されており、耐薬品性に優れているため、排水ラインも含め幅広い用途で使用されています。ただし、ライニング管は一般的に超音波の減衰を引き起こすため、クランプオンタイプの超音波流量計は不向きとされておりましたが、UL6300に搭載されているDSP(Digital Signal Processing)方式の信号処理機能により安定した測定を実現しました。

Contact us製品に関するお問い合わせ

製品に関するお問い合わせや技術的なご質問など各種ご相談に応じます。