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FAQ

Q3.流量計の精度表記について

流量計の精度の表記方法は大別すると下記の2通りの仕方があります。


[1] フルスケールの±○○% (±○○%F.S.)

これはフルスケールに対する精度を示します。
例えばフルスケール100m3/hの流量計で精度が±1.5%F.S.の場合、
誤差の絶対値は下記となります。
注)F.S. : full scale の略

100m3/h X 0.015= 1.5m3/h

実際の流量がフルスケールの50%にあたる50m3/hの場合でも誤差は1.5m3/hですので、この場合の実効精度は 1.5/50 = 0.03 = 3%となります。
このフルスケールに対するレンジ毎の実効精度をグラフで示すと下図の様になります。

(面積流量計一般精度グラフ)

誤差 面積流量計一般精度グラフ
流量

[2] 指示値の±○○% (±○○%R.D.)

これはその流量計で測定している流量における精度です。ですから±1%R.D.という精度の流量計はその測定範囲全域で±1%の精度で測定できるということです。ただし、精度保証の下限(レンジアビリテイとも関連しますが)があって、これ以下は精度保証外か別表記の精度となること一般的です。下図に、弊社電磁流量計の精度グラフを示します。

注)R.D. : reading の略。of reading と言う場合もあります。

精度 電磁流量計の精度グラフ
  流速