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一般情報 G-0007

スチームジャケットの構造

液体の流量を計測するとき、その計測流体が低温で固着する可能性がある場合、流量計を二重構造にして外側に蒸気や温水を通して計測液体の温度低下を防止することがあります。この二重構造をスチームジャケット(蒸気を使用することが一般的なので)と呼びます。いくつかの構造があります。
以下ご紹介します。

1. フルジャケット

図1

ジャケットをフランジ部まで被せ、かつスチーム流入出口をフランジ部に設ける構造です。保温性能は一番高い構造ですが、フランジが厚くなりコストアップとなります。また接続口径はメータサイズのプラス1サイズ以上となります。
(JIS10Kクラスのみ製造します)

2. セミジャケット

図2

ジャケットをフランジ部まで被せる構造です。スチーム流入出口は管体部に設けます。接続口径はメータサイズのプラス1サイズ以上必要な点はフルジャケットと同様ですが、若干コストメリットがあります。

3. セミジャケット(特殊タイプ)

図3

ジャケットをフランジ部まで被せない構造です。こちらをセミジャケットと呼称する場合も多くあります。この方式ならばメータサイズと接続フランジサイズは同サイズで製作できます。