お問い合わせ

技術情報Technology

コストダウン C-0008

Vコーンフローメータによるトータル設置コストの削減

問題点

流量計を設置する際には精度確保のために流量計の上・下流に直管部分を設ける必要があります。この必要直管長は使用する流量計の方式で決まります。
オリフィス、ベンチュリなどの差圧方式の流量センシングの場合は一般に上流側に20D(配管径の20倍)、下流側に10D、合計30Dの直管部が必要になります。特に原料ガスなどの大口径ラインでは設置スペース、基礎工事、配管機材などのコストが膨大となることがしばしばあります。

ご提案

Vコーンフローメータなら上流側は0D、下流側3D、合計3Dとオリフィス、ベンチュリの10分の1の直管長で済みます。下記は主としてこの『短い必要直管長』をご評価いただいてVコーンフローメータをご採用いただいた代表事例です。

MMM7050K-JEX-S15

海外ガスベース石油化学プラント向け
北アフリカの石油プラント設備でガスベース石油化学プラントです。日本の大手エンジニアリング会社殿により設計、工事が行われました。基本的には大口径のガスラインにはベンチュリ式が予定されていましたが必要直管長を確保するために大口径配管を大きく引き回したり、さらにそのスペースを確保したりする必要があり、ファウンデーション自体に大変なコストが必要でした。
Vコーンフローメータの必要直管長の短さにご注目いただきガスブースターコンプレッサ、サージコントロール、タービンスピードコントロールなどの450mmから900mmの大口径ラインに合計25台をご採用いただきました。

ガソリン製造設備

超低硫黄ガソリン製造設備向け
超低硫黄ガソリンとは高温・高圧下で軽油中の硫黄化合物を水素の存在下で分解し、触媒を使用して硫化水素の形で除去し、ガソリン中の硫黄分を徹底的に低減しようという環境対応への意欲的な取り組みです。国内の石油会社各社が前向きに推進しています。
今回この超低硫黄ガソリン製造設備向けに、軽油、蒸気、水素などのラインにこの場合は必要直管長はもとよりプラントダウンサイジングへの貢献をご評価いただいたようです。

製品案内