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アプリケーション A-0007

石油ターミナルのリアルタイムデータ伝送

石油ターミナル(油槽所とも呼ばれます)はガソリン,灯油その他の製油製品の貯蔵施設として物流に重要な役割を果たしています。一般には10基前後のタンクがあり各種の石油製品が貯蔵されています。当然石油製品は課税対象であり、その在庫管理には精度・正確性・迅速性が要求されます。

これまでは各石油ターミナル毎に日報を作成し最終的に在庫量を集約することが一般的でした。今般タイ国においてこの液面計システムとデータ伝送システムを一体化し、各所に点在する石油ターミナルの在庫データを税関当局へデータ伝送し、一括リアルタイム管理を行うシステムに弊社の液面計システムが採用されました。以下に概要をご紹介します。

このプロジェクトは、タイ国内の各石油ターミナルの保税対象のタンクの液量を液面計システムで自動的に監視し、最終的にはタイ税関当局であるExcise Departmentにデータをリアルタイムで集約しようという画期的・意欲的な一大プロジェクトです。

このプロジェクトはExcise Departmentが発注者となり、タイの電話・電信・データ通信のトップ企業であるUnited Communication Industry Public (UCOM社)がメインコントラクターとなって実施されました。

サンプル画像

1.保税対象タンクに、弊社FW-9000Nサーボ式液面計を設置する
2.同じく保税対象タンクに、ATSマルチスポット平均温度計を設置する
3.計器室に、NMR-3000型タンクデータレシーバーを設置する
4.同NMR-3000型タンクデータレシーバーから、ECOM社所掌のコンピュータにデータトランスファする
5.電話回線を使用したデータ通信で最終的にExcise Departmentへ、この在庫データを伝送する

システムの概要

図1

これまでこういった保税用途の石油タンクの容量・在庫管理は、手検尺を基本に流量計による管理などが試みられてきましたが、一長一短あり、今回は定評ある東京計装株式会社のタンク液面計システムが採用されました。

関連製品を記載した、テクニカルガイダンスを以下よりダウンロードできます。